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BEER

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多種多様な麦芽とスパイス、副原料、ホップの個性をベルギー酵母でまとめ上げた、甘く魅惑的な黒い液体。

冬のあわい / take.4

Seasonal Pathways “Winter”

Belgian Pastry Stout

ABV
9.5 %
/
SRM
139.32
/
FG
1.032
/
醸造士
斯波 克幸 / SHIBA Katsuyuki also know as SHIWA
今年もこのビールをお届けする季節がやってきました。今のところKUNITACHI BREWERYただ一つの黒ビールです。麦芽と非麦芽を10種類以上組み合わせ、多様なスパイスと副原料、そしてホップと酵母由来のアロマで重層的な香り付けを行った洋菓子のような甘みのある味わいを表現するシリーズです。

初めにチョコレートやカカオ感、そしてバニラ、バナナ、シナモン、クローブ、レーズンやプラム、ほのかにベリー系(クランベリー・ラズベリー)のニュアンス、ピーチや洋梨、も感じられます。バーレイワインやフルボディの赤ワインに親しいニュアンスを感じられる方もいるかもしれません。

今回で4回目の冬のあわいですが、今までの中で一番アルコール度数が高く、甘みもありますが残糖感はなく、もったりとした甘さではありません。前回よりも高級アルコールのニュアンスがあり、それがアクセントになっています。飲み心地はまろやかではあるものの、最終比重が示している数字よりかはずっと軽やかに感じられるかと思います。

また、今年もMash Hopに使用しているSaazer以外のホップの一部と変更しています。1年熟成させたTake.3のニュアンスが良かったのでSabroはそのまま使用し、MosaicをやめてPolarisとHallertau Blancを加えました。来年、再来年とどのように熟成して変化するのかが楽しみです。

さて、モノとモノ、概念と概念のあいだを意味する古語「あわい」は斯波の好きな言葉の一つですが、つまり「冬のあわい」とは「秋から冬、冬から春」という季節の間を表現しています。

甘い物ともよく合うと思うので、ゆっくりと温度の変化とともに変わる味わいを楽しんでいただければ嬉しいです。

冬のあわいでは、多用な麦芽とスパイスで移ろう季節の変化を表現しています。温度の上昇と共に香りが開き変化する、時間的変化を楽しめるこのビール。しっとりと深まっていく冬の世界の目には見えない地下で、多様な生命が誕生に向けて少しずつ力を蓄えていますが、そうしたイメージも表現しています。春に蒔いた種が冬に芽吹くように、静かに時間をかけて熟成を楽しんでいただけたら嬉しいです。

穀物類 / Grain & Other fermentable
原料メーカー原産国
CMC 2 RowCanadian Malting CompanyCanada
Munic MaltIREKSGerman
Aroma MaltIREKSGerman
Naked Oat Malt CrispUK
Brown Malt CrispUK
Crystal Mahogany IREKSGerman
Crystal RosewoodIREKSGerman
Crystal EbonyIREKSGerman
Chocolate MaltIREKSGerman
Wheat Malt BlackIREKSGerman
Crystal Ebony IREKSGerman
ホップ / Hops
原料メーカー原産国
SaazerBayWaGerman
Sabro CryoYakima ChiefAmerica
SabroYakima ChiefAmerica
Hallertau Blanc BayWaGerman
Polaris BayWaGerman
その他副原料 / Other
原料メーカー原産国
White Suger
Lactose
Dextrin
Cacao nibs
Orange Flower
Ceylon cinnamon
Aniseed
Star anise
Cardamom
nutmeg
Vanilla beans
酵母 / Yeast
原料メーカー原産国
WITLallemandCanada

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