優しい酸味とフルーティで爽やかな果実感、Kveik酵母と乳酸菌の共演
INDIVIDUAL ORCHESTRA #4 / take1
インディヴィデュアル オーケストラ #4
醸造士
斯波 克幸 / Katsuyuki Shiba
INDIVIDUAL ORCHESTRA #1~#4までのコラボ相手は、株式会社BETでビール原料の調達をはじめマーケティング&セールスディレクターを務める友人のSebastian Hohentanner氏。ミュンヘンの DOEMENS( ドゥーメンス)醸造学校でディプロム・ビアソムリエを卒業した彼は、あえて言うまでもないですが、ビールのプロフェッショナルです。
今回のビールは#1~3まで続けてきたRaw Aleの製法から離れ、ドイツはベルリンのちょっと酸味のある小麦のビールをつくりました。一般的な小麦麦芽に加えて古代小麦とも呼ばれるSpeltを使い、酵母メーカーWhite Lab社の新作パッケージであるWLP631 Appalachian Tart / アパラチアン タルトで醸しました。おそらく国内の醸造所では初めて使われたパッケージです。
Appalachian Tartは北欧由来の酵母KveikとLactobacillus(乳酸菌)が一つのパッケージになっている製品です。酵母が発酵を終えたあたりから乳酸菌が活発になり、酸味と固有の香りを生み出します。このビールからは、赤りんごのような爽やかな風味と、洋梨、そしてほのかにクランベリーやラズベリーのジャムのような甘い香りも感じられます。
Berliner Weisseですが、通常は個々人が好きな酸味に調整できるように味や香り付けのシロップと一緒に提供されることが多いです。それに因んではじめからフルーツなどを添加する方法がアメリカなどでは取られています。今回は酸味が優しくそのままでも繊細な果実味を十分楽しんでいただきたいので、そのままのご提供です!
穀物類 / Grain & Other fermentable
原料 | メーカー | 原産国 |
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Pilsner malt | IREKS | German |
Spelt Malt | IREKS | German |
Wheat Malt Light | IREKS | German |
Sour Malt(pH調整) | IREKS | German |
ホップ / Hops
原料 | メーカー | 原産国 |
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Strissel Spalt | Michigan Local Hops | America |
酵母 / Yeast
原料 | メーカー | 原産国 |
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Appalachian Tart | White Lab | America |
コラボレーション パートナー
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所属 |
セバスティアン・ホヘンタナー / Sebastian Hohentanner |
株式会社BET / BET CO., LTD. |
このビールには赤いりんご、洋梨、裏にクランベリーや小麦のニュアンスがあります。確かにビールではあるけれども、優しく甘味の感じられる口当たり。マイルドな酸味がリンゴでつくられるサイダー(シードル)のような印象も少し与えてくれます。ライトボディーと3%の低アルコールで、爽やかな最初の一杯としておすすめです。
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