東京とローカルをつなぐフリーマガジン[metromin.]の創刊20周年記念ビールを編集部の皆さまと一緒につくりました!
理由は後述しますが、今回はアメリカ産人気ホップのモザイクを軸にして香りを組み立てました。祝祭をイメージした華やかさ、一方で水っぽくない瑞々しい飲み心地を表現するために使用したホップはモザイクを合わせて全部で6種類。
アロマフレイバー共にベリーや黒ブドウ、バブルガム様の甘いニュアンスと、白ブドウ様の爽やかなニュアンスがあります。その下地にメロンや、濃色オレンジのニュアンスも隠れており、砂糖漬けの果実のような甘いニュアンスも感じられます。温度変化と共に黒ブドウ系、白ブドウ系の香りが行ったり来たり、人によってはその中にアプリコットや白桃を見つけられる方もいるかも知れません。
糖分は酵母によって全て食べつくされていますが、厚みのあるアロマフレイバーから甘さが感じられます。その甘味を引き締める程度の苦味とフレイバー由来のほのかな酸味がアクセント。飲み疲れしないと自信を持って言える仕上がりです。
さて、今回モザイクをメインのホップに決めた理由は2つあります。
1つ目は編集部の松島さんが「世界は点滅するモザイク模様のように」の味わいを気に入ってくださったことです。2つ目はmetromin.についてイメージを膨らませた結果です。
metromin.の創刊号からの緻密で多岐にわたる特集。それは縦横無尽に地下を交錯し駅と駅、地域と地域をつなぐ地下鉄網のように、情報と読者を結びつけ続けています。頭の中で地下鉄網の駅の点と点を立体的に結び付け、顕れた多角形に路線のもつイメージカラー毎に塗り分けたとき、立体的なモザイク画が浮かび上がってきました。
また、モザイクを使うにあたって、今までと少し違った使い方に挑戦することもテーマにしました。黒ブドウと白ブドウ、出来る限り両方のアロマフレイバーを感じられるように設計し、Brut IPAにしては低いABVの水っぽさ感じさせない飲み口にするというテーマです。
「東京はつまんない。君がいないと。」というmetromin.創刊当初のコピー。私たち一人一人が街を面白くしているんだという想いはKUNITACHI BREWERYも一緒で、そんなmetromin.の記念すべき20周年ビールをつくれたことが本当に嬉しいです!
おめでとうございます!
また、
6月20日には「メトロミニッツ20周年記念ビール」お披露目会を開催します!こちらも参加いただければ嬉しいです!