くにぶる1周年記念ビール!ドイツ産ホップのみを使用し、酵素の力で糖分を限界まで発酵させたドライだけど飲みごたえのある仕上がり。
2021
ニー ゼロ ニー イチ
醸造士
斯波 克幸 / Katsuyuki Shiba
「2021」はくにぶる1周年記念ビール。大変な状況の中の開業でしたが、皆様のおかげで11月1日の初仕込みから何とか1周年を迎えることができました。ありがとうございます!
「2021」はくにぶるのレギュラービールKölsch Styleの「1926」を、よりモダンで現代的にアレンジしたビールとして設計。「1926」に使っている2種類のドイツ産ホップをベースに、同じくドイツ産ホップのPolaris / ポラリスを加えました。アメリカ産ホップに負けない華やかで厚みのある香りと良い意味での複雑さに、ドイツホップの深みと底力を感じます。また、酵素の力で酵母に糖を食べ尽くさせ、飲みごたえのあるフレイバーとドリンカビリティの高さを両立させました。アルコール度数は7.5%と高めなので、飲みすぎ注意です。
グレープフルーツや白ぶどう、そしてほのかにストーンフルーツ様の香りを持つHallertau Blancとレモンやレモングラス様のハーバルで上品な香りを持つSaphir、そして含有オイル成分が極めて高くミント様の清涼感や甘い果実様のフレイバーが個性的であるPolarisが織りなす香りのテクスチャーを楽しんでもらいたいです。
また今回の酵母はIPAということでいつものKölsch Yeastではない酵母を使ってみようということで、White Lab社がより高品質をうたって発売した新作パッケージ「PurePitch Next Generation」シリーズのWLP001California Ale Yeast®をBETから提供を受けて使用しました。WLP001はIPAからポーター、さらにはケルシュまで、ほぼすべてのスタイルのエールに好んで使われるクリーンな発酵が特徴的なオールラウンドタイプの酵母として人気で、ホップのアロマ・フレイバーを際立たせることでも知られています。酵素を使い限界まで糖を食べ尽くさせることで酵母には負荷がかかりますが、力強くきれいに発酵してくれました。
この1年はくにぶるが掲げる「古いは新しい」をテーマに、いま人気のIPAやHazy IPAよりかは、伝統的なスタイルに穏やかな変化を加えることを意識したビールをつくってきました。奇抜なことへの挑戦としては世界中の商業的な醸造所では醸造していること自体が稀な「Raw Ale製法」のビール醸造にも繰り返し挑戦し、飲みごたえのある低アルコールビールのノウハウも蓄積してきました。次の1年は、今年の経験を活かした挑戦的な1年にしたいと思っています。たくさんの方に「きれいなビール」と言ってもらえたことを励みに美味しいビールをお届けできるようがんばります。
これからも「くにぶる」をよろしくおねがいします!
穀物類 / Grain & Other fermentable
原料 | メーカー | 原産国 |
---|
Pale Ale | IREKS | German |
Munic Malt | IREKS | German |
Crystal Maple | IREKS | German |
Sour Malt(pH調整) | IREKS | German |
ホップ / Hops
原料 | メーカー | 原産国 |
---|
Saphir | BayWa | German |
Hallertau Blanc | BayWa | German |
Poralis | BayWa | German |
酵母 / Yeast
原料 | メーカー | 原産国 |
---|
WLP001 California Ale Yeast / PurePitch Next Generation | White Lab | America |
コラボレーション パートナー
|
所属 |
セバスティアン・ホヘンタナー / Sebastian Hohentanner |
株式会社BET / BET CO., LTD. |
本ページ内の画像やテキストはどな たでもご自由にお使いいただけます。 SNS への投稿やビールの販促用にお 使いいただければ嬉しいです。
※上記以外の二次利用は出来ません のでご注意ください。