坊ちゃん

原宿SCOOコラボ、文学シリーズの第6弾です。12/2にSCOOで開催されるKUNITACHI BREWERY Taptake Overで先行開栓します。

国産みかん果汁の中から、温州みかんの果汁を使用。見た目や色合いはみかんジュースそのものです。

スタイル的にはサワーを強調していませんが、ケトルサワーによるサワーリングを行なっています。みかん由来の酸味と乳酸菌由来の酸味が合わさった滋味のある複雑な酸味が、このビールの特徴のひとつです。

アロマは温州みかんとRaw Aleらしいナッツ系の香り。フレーバーも温州みかんとVoss Kveik由来の柑橘、乳酸発酵由来のアプリコット。アプリコットのような種の大きな果物のニュアンスは、人によってはマンゴーやピーチのように感じるかも知れません。

苦味はあまりありませんが、果実由来のタンニンや乳酸菌由来の滋味を苦味のように感じるかも。

今回も前回に引き続きアルコール度数は高めですが、みかん果汁のフレーバーとほどよい酸味がその高さを感じさせない仕上がりになっていて、見た目のジュース感にも騙されて飲み続けていると知らないうちに酔っ払ってしまうと思います。飲み過ぎ注意です。

ビール名は坊ちゃんの住む家の庭にみかんの木が植わっていることに由来していて、そこから着想を得てビールをデザインしました。今回はなかなか難易度が高く、今までの文学シリーズはすんなり決まることが多かったのですが、時間を経て最初の設計からだいぶ変わりました。坊ちゃんの主人公も青いみかんが熟するのを待っていたことにまでシンクロして、実るのに時間がかかったのかも知れません。

なお、このビールは少量生産のため、SCOOと自社の提供でほとんど終わってしまうと思います。