ぷに電さんと、ある時ある場所で「いつかビールをつくりましょう!」と、夢のようなお話を経て結実した「霹靂」。前回のバッチが、飲みたかった人に届き切らなかったという声を受けて、そのTake.2をお届けします。
Take.1の説明はこちら
霹靂 take.1
今回の霹靂はTake.1の基本的なコンセプトや方向性は踏襲しつつ、風味の強度をより強くする調整を行いました。
霹靂という曲名に合わせて、光や煌めきを連想できる名前のホップから柑橘感が特徴的なCrystalとCometを選択。そして激動の時代のなかで困難に立ち向かっていく姿を描くというテーマからWarriorを軸に据え、歌詞からインスピレーションを受けてFalconer’s Flightを使用。今回はこの中でもCrystalを増量し、Centennialはホップオイルを併用。Mosaicも香りの底上げや引き立て役として脇役的に加えました。
使用酵母のLutra Kveikも味わいを決める重要な要因の一つです。過酷な条件でも発酵できる力を持つKveikがこのビールのテーマに相応しいと思い選択。Fake Lagerの醸造にも使われるLutra Kveikのクリーンな発酵とほのかに甘いエステルがこのビールの魅力を引き立てます。
アロマフレイバーは、タンジェリンオレンジ、レモン、グレープフルーツ、トロピカル、ほのかにフラワリー、パイニー、ダンク、赤いベリーもほのかに。麦芽の風味とマッチしたしっかりとした苦味が、ほどよく余韻を引き締めます。
いわゆるいま流行りのIPAというよりは少しオールドスクールを思わせる色味と味わい。だけどいわゆるオールドスクールなIPAではない、どこか懐かしい古き良きAmerican IPAを感じさせつつ、あくまで新しいAmerican IPA。霹靂を聴きながら、味わってもらえると嬉しいです。
空が啼いた
蒔いた種は芽吹いた
まだ音は響いて、今
もう立ち止まる気はないみたいだ…