一つのホップで風味付けをし、その個性を楽しんでもらうシリーズNo.3のTake.2。前回とはつくり方を刷新しており全く別のビールです。
前回はハーバル、グラッシー寄りなCentenialの表現でしたが、今回は圧倒的にフルーティで、ハーバル、グラッシーなニュアンスは全体の香りを底上げして香りに厚みをもたせる役割を果たしています。
take.1はこちら↓
Hop Filamnet -Centennial- Take.1
アタックアロマは鮮烈なグレープフルーツ香に続いて、ライム、レモン、フローラル、マスカット、ほんの少しローレルなどのハーバルなニュアンスも。
フレイバーはグレープフルーツ、ライム、レモン、そしてやや青さのあるマンゴー、ほのかにパイナップル、余韻にはマスカットと小麦由来の白パンらしさが並立しています。
そして実はこのビール、IPAをつくる上では最早当たり前の技法である
ドライホッピングをしていません。ドライホッピングをしていませんが、香りはかなりフレッシュです。Raw Ale製法によるHazy IPAの真骨頂とも言える仕上がりになりました。
このHop Filament -Centennial- Take.2を皮切りに、Raw Ale製法のHazy IPAは新しいステップに入ったと確信しました。今後はもちろん今人気とされているホップでも同様の手法を用いて仕込みも行っていきますし、今まで脚光を浴びて来なかった品種のHopも積極的に使って行きます。
KUNITACHI BREWERYは、これからも「古いは新しい」を具体的に表現し続けます。楽しみにしていてください。