ジュニパーベリーとローズマリーが香る、Kveikで醸した甘くフルーティなThe Raw Ale!
INDIVIDUAL ORCHESTRA #5 / take3
インディヴィデュアル オーケストラ #5
醸造士
斯波 克幸 / Katsuyuki Shiba
#5は、Raw Aleが最も盛んなエリアNorway / ノルウェーのHolnindal / ホーニンダール地方でRaw Ale製法とKveikで作られている伝統的なビアスタイルのKornøl / コーンオールに近いビールづくりに挑戦しています。
Take.1はこちら→(https://kunitachibrewery.com/kuniburu-beer/individual-orchestra-5-take1/)
Take.2はこちら→(https://kunitachibrewery.com/kuniburu-beer/individual-orchestra-5-take2/)
現地のKornølはNorwegian Farmhouse Aleの一種で、Kveik由来のフレイバーとジュニパーの針葉樹様の爽やかな香り、そしてRaw Aleならではの穀物感と甘みが特徴のフルーティなビールと言われています。
Take.3はTake.1と同様の麦芽配合へ戻し、酵母をLutra Kveikへ変更しました。LutraはHolnindalというKveikから分離された菌株で、市販されているKveikの中ではもっともビールをクリーンな仕上りにすることで知られています。
また、現地では仕込み水にジュニパーを浸してエキスを抽出しますが、これを「ジュニパーインフュージョン」と呼びます。ジュニパーは手に入らないため、くにぶるでは減圧蒸留機でジュニパーベリーを蒸留してエキスを抽出。そのエキスを加えて疑似ジュニパーインフュージョンを行っています。その結果、ジュニパーベリーらしい爽やかな針葉樹様のウッディな香りが強く出ています。今回はローズ・マリーも併せて蒸留を行いそのエキスを加えました。
今回は減圧蒸留の設定を変更調整したことで、より深くジュニパーベリーの香りを抽出することに成功しました。そこへローズ・マリーの香りも合わさり複雑に華やかに香っています。Take.1、Take.2よりもウッディかつ華やかで複雑な香りに、ライ麦芽由来のフルーティさが味わえるこの液体。モルトジュースとでも表現しておきます。なお、現地の醸造方法と近しくするために炭酸ガスも弱めにしてあります。
斯波はベルギービールの複雑さが好きで特に一次発酵後にBrettanomycesを使って発酵させたビールの複雑さが好きで、このビールをテイスティングしてふとよぎったのが、そういう心地よく刺激的な複雑さでした(※このビールはベルギー風でもBrettanomycesを使った酸っぱいビールでもありません。唐突な例ですみません)。
ホップフォワードのビールとはまた違う香りの方向性の面白さを共有できたら嬉しいです!
穀物類 / Grain & Other fermentable
原料 | メーカー | 原産国 |
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Pale Ale Malt | IREKS | German |
Rye Malt | IREKS | German |
ホップ / Hops
原料 | メーカー | 原産国 |
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Northern Brewer | BayWa | German |
その他副原料 / Other
原料 | メーカー | 原産国 | |
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Juniper berries | | Serbia | |
Rosemary | | Morocco | |
酵母 / Yeast
原料 | メーカー | 原産国 |
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Lutra | Omega Yeast | America |
コラボレーション パートナー
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所属 |
セバスティアン・ホヘンタナー / Sebastian Hohentanner |
株式会社BET / BET CO., LTD. |
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