Kveikで醸したジュニパーベリー香る甘くフルーティなThe Raw Ale!
Grain Drop -INDIVIDUAL ORCHESTRA series #5- / take.7
グレインドロップ
醸造士
斯波 克幸 / SHIBA Katsuyuki also know as SHIWA
Grain DropはRaw Aleづくりが盛んなエリアNorway / ノルウェーのHornindal / ホーニンダール地方で、Raw製法とKveikで作られている伝統的なビアスタイルのKornøl / コーンオールに近いビールをつくる挑戦を続けています。
アロマはジンを思わせるジュニパーと針葉樹、ライ麦パンのような香ばしさの中に蜂蜜、アーモンドやカシューナッツ、マンゴー、パパイヤ、黒いブドウ、ブルーベリーのようなニュアンスが一体となって香ります。
フレーバーはVoss Kveik由来の柑橘を思わせる穏やかな酸味様の味わいからマンゴーやパパイヤ、続いてジュニパーやナッツ、小粒の黒ブドウ果肉のような瑞々しいフルーツ感、そして口の中からビールが消えた後に黒ブドウやベリー系のジャムのような甘い余韻が、ライ麦由来のとろみと共に残ります。また、今回はボトルにしなかったこともあり意図的に炭酸を弱めに付けており、より現地の味わいに近いものを表現しています。
このビールはホップをほとんど使用していません。モルトフォワードでありながら回数を重ね試行錯誤を繰り返すことで、より一層フルーティな仕上りになっており、個人的にはモルトフォワードビールの新たな可能性にときめいています。
現地では仕込み水にジュニパーの枝を浸してエキスを抽出しますが、これを「ジュニパーインフュージョン」と呼びます。日本ではジュニパーの枝が手に入らないため、現地の醸造に詳しい専門家から代替品として提案されているジュニパーベリーを代わりに使用しています。
また、現地のKornølはNorwegian Farmhouse Aleの一種で、様々な微生物の集合体であるKveik由来の複雑かつフルーティなフレイバーとジュニパーの針葉樹様の爽やかな香り、そしてRaw Aleならではの穀物感と甘みが特徴のフルーティなビールと言われています。
今回はCAVE D'OCCI BREWINGとのCollaborationでつくったKornølを経ての仕込みだったので、ブラッシュアップという意味でも楽しい仕込みでした。
穀物類 / Grain & Other fermentable
原料 | メーカー | 原産国 |
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Pale Ale Malt | IREKS | German |
Rye Malt | IREKS | German |
ホップ / Hops
原料 | メーカー | 原産国 |
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NorthernBrewer | BayWa | German |
その他副原料 / Other
原料 | メーカー | 原産国 | |
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Juniper berries | | Serbia | |
酵母 / Yeast
原料 | メーカー | 原産国 |
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Voss | LALLEMAND | Canada |
コラボレーション パートナー
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所属 |
セバスティアン・ホヘンタナー / Sebastian Hohentanner |
株式会社BET / BET CO., LTD. |
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