1926 / take.37
イチ キュー ニー ロク
醸造士
斯波 克幸 / SHIBA Katsuyuki also know as SHIWA
繊細なバランスを追求するKöln-Style Kölschが、KUNITACHI BREWERYの代表的なビールです。ホップと酵母の香りによるレモンや、ほのかな白ぶどう、青りんごのような柔らかな果実味と、余韻に主張しすぎない麦芽のニュアンスが感じられる、軽やかで優しいビールです。IPAのような突き抜けた鋭い個性ではなく、全体の調和の中でドリンカビリティと飽きのこない繊細なひねりを表現することを目指してつくっています。
今回の違いも酵母です。前回使用したLallemand Kölnは、いよいよ残すところわずかだったため、後継となる酵母を選抜する必要があり、今回はAEB YEASTのGerman Kを試しに使ってみました。酵母以外は工程も含めて変更していませんが、結果的には今までのどのテイクの1926よりも明確に苦みを強く感じる仕上がりになりました。
使用実績が少ない酵母のため、安全を期してKölnよりも少しだけ高めの温度管理を行いましたが、それが結果的に苦みをより強く感じさせる仕上がりになったかどうかを、次のテイクで確認を行います。Take.38までは斯波の仕込みによるもので、Take.39以降は新醸造長の小針明日克仕込みになります。
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このビールの名前「1926」は旧国立駅舎の竣工年に由来しています。
赤い三角屋根の国立駅舎は1926年に生まれ一度解体されましたが、無くなることを惜しんだ沢山の市民の声によって2020年に復元されました。
また、国立市は南側の古い地域と北側の新しい地域が並立している2つの顔を持つ街でもあります。
Kölsch Styleは上面発酵的な華やかさと下面発酵的な飲み心地という2つの顔を持ち、伝統的でありながら、ある意味では新しさを見出す余白があることから好奇心旺盛なアメリカの醸造士たちにも人気が高いスタイルです。
こうした国立とKölsch styleの類似性に想いを寄せ、イメージを膨らませて生み出したビールが1926です。くにぶるが掲げるテーマ「古いは新しい」をかたちにした代表的ビール、くにぶるの顔的ビール1926。沢山の人に親しんでいただければ嬉しいです。
穀物類 / Grain & Other fermentable
原料 | メーカー | 原産国 |
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Pilsner | IREKS | German |
Spitz Malt | IREKS | German |
Wheat Malt Light | IREKS | German |
ホップ / Hops
原料 | メーカー | 原産国 |
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Heracles | BayWa | German |
Saphir | BayWa | German |
Hallertau Blanc | BayWa | German |
酵母 / Yeast
原料 | メーカー | 原産国 |
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German K | AEB Dry Yeast | America |
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