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BEER

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繊細なバランスを追求する、くにぶるの顔的ビール

1926 / take.38

イチ キュー ニー ロク

Kölsch Style

ABV
4.5%
/
IBU
---
/
SRM
2.32
/
FG
1.006
/
醸造士
斯波 克幸 / SHIBA Katsuyuki also know as SHIWA
繊細なバランスを追求するKöln-Style Kölsch が、KUNITACHI BREWERYの代表的なビールです。ホップと酵母の香りによるレモンやほのかな白ぶどう、青りんご様の柔らかな果実味と、余韻に主張し過ぎない麦芽のニュアンスが感じられる軽やかで優しいビールです。IPAのような突き抜けて尖った個性ではなく、全体の調和の中でドリンカビリティと飽きのこない繊細なひねりを表現することを目指してつくっています。

今回の『1926 Take.38』では、前回(Take.37)と同様にAEB社製の酵母『German K』を使用しました。前回は酵母のみを変更した結果、これまでの『1926』のどのバージョンよりも明確に苦みが強い仕上がりになりました。この苦みが強くなった要因を探るため、今回は調整を行い、具体的には発酵管理温度を全体的に若干低く設定しました。

KUNITACHI BREWERYでは、これまでにWhite Labs社製『WLP029 Kölsch Ale Yeast』、LALLEMAND社製『Köln』、White Labs社製『WLP4061 Rhine Kölsch Ale Yeast』、そして今回使用したAEB社製『German K』という4種類のケルシュ酵母(Kölsch Yeast:ドイツ・ケルン地方発祥のビールスタイル「ケルシュ」の醸造に使われる上面発酵酵母)を使用してきました。

LALLEMAND社製の『Köln』は、コストと酵母の特性を総合的に判断し、長期間使用してきました。『Köln』はバランスが良くクリーンな仕上がりになるため、好ましかったのです。
しかし、個人的な評価としては、昨年使用したWhite Labs社製の『WLP4061 Rhine Kölsch Ale Yeast』が最も好ましい仕上がりとなりました。HIGHBURYのオリジナルビールとして安藤さんと開発した『Look Back / Köln Style Kölsch ver Cask Condition』にも、この酵母を使用しています。(Cask Condition:樽内で二次発酵させる製法。)

今後も、KUNITACHI BREWERYでは、目指すケルシュスタイル(Kölsch Style)の味わいを実現するため、最適な酵母の選択肢を検討していきます。

なお、今回の『1926 Take.38』は、斯波が担当した最後の仕込みです。次回以降は、新醸造長の小針明日克が担当します。

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このビールの名前「1926」は旧国立駅舎の竣工年に由来しています。

赤い三角屋根の国立駅舎は1926年に生まれ一度解体されましたが、無くなることを惜しんだ沢山の市民の声によって2020年に復元されました。

また、国立市は南側の古い地域と北側の新しい地域が並立している2つの顔を持つ街でもあります。

Kölsch Styleは上面発酵的な華やかさと下面発酵的な飲み心地という2つの顔を持ち、伝統的でありながら、ある意味では新しさを見出す余白があることから好奇心旺盛なアメリカの醸造士たちにも人気が高いスタイルです。

こうした国立とKölsch styleの類似性に想いを寄せ、イメージを膨らませて生み出したビールが1926です。くにぶるが掲げるテーマ「古いは新しい」をかたちにした代表的ビール、くにぶるの顔的ビール1926。沢山の人に親しんでいただければ嬉しいです。
穀物類 / Grain & Other fermentable
原料メーカー原産国
Pilsner IREKSGerman
Spitz MaltIREKSGerman
Wheat Malt LightIREKSGerman
ホップ / Hops
原料メーカー原産国
HeraclesBayWaGerman
SaphirBayWaGerman
Hallertau BlancBayWaGerman
その他副原料 / Other
原料メーカー原産国
酵母 / Yeast
原料メーカー原産国
German KAEB Dry YeastAmerica

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