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鳥たちは峡谷に歌う ver.Best Bitter

Birds sing in the canyon / ver.Best Bitter

Best Bitter

ABV
4.5
/
SRM
13.55
/
FG
1.007
/
醸造士
斯波 克幸 / SHIBA Katsuyuki also known as Shiwa
「鳥たちは峡谷に歌う」シリーズは英国のパブで日常的に飲まれるBitterスタイルを、英国発祥のホップであるFuggleを使って作るシリーズです。(Fuggleの名前の語源については後述してあります。)

昨年リリースしたOrdinary Bitterに続き、本作はBest Bitterです。

Bitter Styleは国際的なガイドラインでは3種類に分類されますが、大雑把な説明をしますとOrdinary、Best(Special Bitter)、Extra Special(ESB)の順番にアルコール度数が高く、色度とボディ感が強くなります。(ボディ感とは簡単に言うと飲みごたえのことです)

Best BitterはOrdinary Bitterよりはカラメル麦芽の風味が強く飲みごたえはやや増していますが、Bitterらしく炭酸は弱めで、日中からゆったりと落ち着いて飲める穏やかなビールです。

今回の酵母はWindsor / ウィンザー。初めて使いましたが、この酵母はIPAにスポットライトを当てたことで知られるイギリスのバートン・アポン・トレントのBurton Ale Yeastと近い菌株と言われていて、比較的ニュートラルではあるものの、りんごや洋梨、蜂蜜やフローラルな香りを持っています。このビールも提供からしばらくの間は、アタックに洋梨様の香りを感じることができると思います。

また、麦芽由来のカラメルやビスケット様のニュアンスと共にFuggle / ファグル由来の紅茶、針葉樹と森林の土の様な深みのある風味、そしてウィスキーに感じられるようなバニラやバタースコッチ様のニュアンスも官能強度によって感じられると思います。(個人的には、それがもう少し穏やかであるべきだと思っています。次回への反省です)

Fuggleはイギリスに古くからある苗字の一つでもあり、その語源は諸説ありますがデンマーク語のFugl / 鳥に由来するという説があります。

Fuglは古英語ではFugol。またFuglはドイツ語ではVogelで、ワンダーフォーゲルと言えば山好きな人には馴染みある言葉かもしれません。

なぜ北欧の言葉がイギリスの苗字の語源と言われているのかと不思議に思うかも知れませんが、ブリテン島の歴史を辿るとそれほど不思議なことではないと思えるかも。

興味のある人はぜひノルマン・コンクエストで調べてみてください。

くにぶるのビターはこの英国発祥でFuggleさんが開発したホップ「Fuggle」に注目しています。フランスのアルザス地方で栽培された高品質のFuggleの持つ「空気がきれいな早朝の森に足を踏み入れた時に香るような針葉樹と土の香り」がとっても好みの香りで好きだからです。

そのFuggle由来の香りと、英国系の酵母が醸す香り、焙煎麦芽の芳ばしい風味、それらがバランスよく交わることで現れる上品な紅茶や蜂蜜、ほのかなフルーティさと軽い飲み口を表現することを目指しています。

順番から言うと次はExtra Special(ESB)なのですが、もう一度BestかOrdinaryを作るかもしれません。あるいは構想中の独自解釈のBitterをお届けするかもしれません。
穀物類 / Grain & Other fermentable
原料メーカー原産国
Finest Pale Ale Golden PromiseSIMPSONS MALTUK
Crystal OakIREKSGerman
Crystal MahoganyIREKSGerman
Wheat Malt LightIREKSGerman
Crystal RosewoodIREKSGerman
ホップ / Hops
原料メーカー原産国
FuggleHop FranceFrance
その他副原料 / Other
原料メーカー原産国
酵母 / Yeast
原料メーカー原産国
WIndsorLallemandAustria

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