蜘蛛の糸

原宿SCOOの1周年記念ビール！つくらせていただきました。しかもRaw Aleです！

最終比重は1.007と糖分はほとんど残っておらず比重的にはドライな仕上り。Raw Ale製法ならではの柔らかなマウスフィール、爽やかに甘いホップフレイバーで重くもなく軽くもない、クリーンでスムース、ほどよい飲み心地。

ホップフレイバー由来の甘酸っぱい爽やかなイチゴ様の果肉感とシトラス、少しのミルキーなニュアンスは練乳をかけたイチゴのように感じられるかも。

使用ホップはStrata / ストラータ、Lotus / ロータス。いずれもベリーフレイバーが個性として挙げられているアメリカ産ホップです。

糖化から発酵タンクの移送直前まで、特定の温度帯をキープしつつ繰り返しホップを投入して、決して沸騰はさせずに仕上げています。

つまりこのビール、ホットサイドでしかホップを使っておらず、ドライホップはしていません。

ビール名はSCOOの由来に関係しています。文学が好きな方はすぐに連想する作品があると思います。ただこのビールを通じた物語の顛末は本家とは違ってハッピーエンドです。

手繰り寄せた蜘蛛の糸のように繊細だけど力強い液体は途切れることなく極楽に辿り着けるスムースさ。飲みすぎて糸が切れて地獄に落ちないよう気をつけてください。