ジューシーとライトを両立させたい、くにぶるフラッグシップヘイジー!ピーチ、アプリコット、グレープフルーツ、ココナッツ!
るつぼヘイジー / take4
The Crucible Hazy
醸造士
斯波 克幸 / Katsuyuki Shiba
立ち上がりの香りは黄桃、そしてマンゴー、アプリコット、グレープフルーツ。フレイバーはグレープフルーツが強めで、続いて黄桃、マンゴー、アプリコットなど種の大きい果実中心やキウイなど、そして針葉樹を思わせるウッディなニュアンスとココナッツやクリーム感も。
メインホップはIdaho7 / アイダホセブンとSabro / サブロー、今回からニュージーランドの代表的ホップであるNelson Sauvin / ネルソンソーヴィンを加えています。またマッシュとボイルのホップをChinookに統一しました。
ホップの香りの調香は複雑です。量と種類を多くすればするだけ単純にポジティブな結果が出るとは限らず、足し算を繰り返した結果、逆に香りがぼやけてしまうこともあります。Yakima ChiefからはLemon Dropを例に、単一で使った方が特徴を引き出せるホップもあるというレポートが出ていたこともあります。
Idaho7とNelson Sauvinは、それそのものが持つ香りも華やかで、特にIdaho7は豊富な香りの成分を持っていることが明らかにされていますが、他のホップの良いところを引き出す個性を持つホップというのが私の認識です。今回はNelson Sauvinを加えたことで、今までの黄桃感に複雑な香りがたされたことを実感しています。
さて、その昔、国立市のあたりには江戸時代から続く鋳物師の家が3軒あり、そのうちの1軒が国立市に100年続く酒屋「せきや」のルーツです。 鋳物師が金属を融かして混ぜ合わせる炉のことを「るつぼ」と言います。液状に融かされた金属は「湯」と呼ばれ、鋳型に流し込まれて、 なべややかんなどの生活用品に姿を変えて人々の暮らしに溶け込んできました。そうした鋳物づくりのイメージとせきやのルーツにインスピレーションを受けてイメージしたのがこのビールです。
「湯」に何が溶かされて行くのか、レギュラーだけではなくスピンオフバージョンも含めてこれからも楽しみにしてもらえると嬉しいです。
さて、昨年は立上げからすぐにコロナ禍ピークに突入して、レギュラービールでさえほとんど仕込むことができませんでした。毎月仕込む予定でいたものが、今回がようやく4回目です。方向性は定まっているものの、もう少し調整を繰り返して行きますので、変化を楽しんでいただけると嬉しいです。
穀物類 / Grain & Other fermentable
原料 | メーカー | 原産国 |
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Pale Ale Malt | IREKS | German |
Wheat Malt Light | IREKS | German |
Oat Malt | Viking Malt | Finland |
Crystal Maple | IREKS | German |
Sour Malt (pH調整) | IREKS | German |
ホップ / Hops
原料 | メーカー | 原産国 |
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Idaho 7 | Yakima Chief | America |
Sabro | Yakima Chief | America |
Nelson Sauvin | New Zealand Hops | New Zealand |
Chinook | Michigan Local Hops | America |
酵母 / Yeast
原料 | メーカー | 原産国 |
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WLP008 East Coast Ale | White Lab | America |
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