本のようなビール / 原宿「SCOO」インタビュー
くにぶるの文学シリーズでコラボしている、原宿の隠れ家ビアバー「SCOO」。
文学シリーズではこれまでに「蜘蛛の糸」「羅生門」を生み出し、現在「こころ」をリリースしています。
SCOOの尾作友里恵(オサクユリエ)さんに、コラボのきっかけや、文学シリーズ誕生のエピソードについて伺いました。
Q.なぜビールで文学シリーズを作ろうと思ったのでしょうか?
当店の店舗名「SCOO」が持ついくつかの意味の一つに「救う」があることから、店舗の外壁に芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を模した絵が描かれています。
私が学生時代に文学を学んでいて、今もお酒を飲みながら本を読むのが好きだったり、くにぶるが作るビールの全てに特別なストーリー性があるところから、文学シリーズと称して「蜘蛛の糸」からスタートさせることになりました。
Q.文学シリーズの反響はどうですか?
ビールを文学的かつ抽象的に捉えて楽しむということが、まだあまり着目されていない観点で新鮮だったのか、今までの常連様をはじめとして、新たなお客様からも大きな反響をいただきました。
イソガイさんが手掛けてくれたシックなラベルデザインもフックとなり、そしてもちろん、斯波さんの作るビールの味わいのあまりの美味しさから、「次はいつ作るの?!」というお声を多くいただきました。
Q.くにぶるとのコラボのきっかけは?
当店に来てくださる常連様から「くにぶる良いよ!美味しいよ!」と伺い、私自身ずっと気になっていたこともあり、醸造所の見学をさせていただいたのがくにぶるとの出会いです。
その際に斯波さんのビールに対する情熱、醸造設備に対する向き合い方、物を0から造ることに対する姿勢に感銘を受け、お店でくにぶるのビールの取り扱いを始めました。
その後、斯波さんからコラボのお話しを頂戴し、一緒にビールを作らせていただくことになりました。
Q.お店の運営で最も大切にしていること
再現性のない時間と空間を作ることです。
クラフトビールだけでなく日本酒やジンなど、様々なお酒を用意しています。フードメニューも、和食、中華、イタリアン、インド、タイなど。
お客様が毎日どのような精神状態や体調、モチベーションでいらしても、飲みの場として全てを受け入れられるよう、ドリンクやフードのバリエーションを増やしています。
それはスタッフのお客様に対する話し方や表情、温度感にも言えることなので、一番シビアに意識して大切にしています。
小さいお店でこそ作られる、スタッフとお客様、お客様同士の距離感にも再現性のない時間を作るお手伝いが出来るよう意識しています。
Q.最後に、尾作さんが好きなビールは?
SCOOでは、国産IPAをメインに繋いでいます。
IPAと一括りに言っても、酸っぱい、甘い、苦い、トロみ、などクラフトビールの味わいの面白さをビール毎に全面に出すことができる面白いスタイルです。
その中でも欠かさず繋ぐ好きなものは、
飲み疲れず、どんな食材にも合う、「West Coast IPA」と呼ばれるアメリカンなIPAです。その他、スタイルには拘らず、飲み口は軽く複雑な味わいがあり、後味にホップやモルトの印象を残しすぎないビールが好きです。
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尾作さん、ありがとうございました!
文学好き、ビール好きという共通点から、ご縁がつながったSCOOさんとの文学シリーズを、これからも楽しみにしてもらえたら嬉しいです!
📘「こころ」BEER STORY
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SCOO(スクウ)
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