ALE & BOOKS KUNITACHI #3

JR中央線・国立駅前にある、百年以上続く酒屋『せきや』で働いております熊田と申します。
普段は店舗スタッフとして、1階の売り場とSNSを主に担当しています。
KUNITACHI BREWERYのビール『時間泥棒』のリリースにあたり、今回の企画にお声がけいただきました。ミヒャエル・エンデ作の『モモ』は小学生の頃に図書室で借りて読んだことがありましたが、社内に書籍があるということで改めて読み直しました。

この物語は”モモ”というひとりの少女が、”時間泥棒”に時間をぬすまれた人間たちに、時間を取り戻してくれるお話です。
異国の地で起きる空想の出来事は冒険譚のようで、その不思議さに子どもの頃はわくわくしていたんだろうなと思いました。
大人になって読む『モモ』は、今を生きている私たちにも当てはまる部分が多く、どきりとする言葉もありました。

例えばモモが、時間泥棒が人間から時間をぬすめないようにすることができるんじゃないかと、時間をつかさどっている”マイスター・ホラ”に聞いた際にこんな言葉を返されます。

「いや、それはできないのだ。というのはな、人間はじぶんのじかんをどうするかは、じぶんじしんできめなくてはならないからだよ。だから時間をぬすまれないように守ることだって、じぶんでやらなくてはいけない。わたしにできることは、時間をわけてやることだけだ。」

情報が多い今の時代は、多くの物事が次から次へと入ってきます。
その便利さや得ることの代わりに、私たちは “じぶんたちの時間”をもしかしたら時間泥棒にぬすまれているのかもしれません。
だからこそ、時間泥棒にぬすまれないように、”じぶんの時間”を大切にすることを忘れてはいけないと『モモ』は教えてくれているような気がしました。
目の前のことについ追われてしまうことも多いですが、一息ついてお酒を飲む時間はこころとからだがほぐれるような私にとって大切な時間です。
この時間こそ、まぎれもない”じぶんのじかん”なのかなと思います。
クラフトビールは時間が経つにつれ温度が上がることで、香りや味わいも変化していきます。
ぐびっと飲むビールも最高ですが、ゆっくりとその変化を楽しむのも贅沢な時間だと感じています。
わくわくするファンタジーとして子どもたちに愛されている物語ですが、大人には忘れていた大切なことを思い出すための物語として、『モモ』を片手に『時間泥棒』を飲みながら”じぶんの時間”を味わってみてはいかがでしょうか?

by 熊田 / KUMATA
せきやスタッフ

🍺時間泥棒 / Zeit-Dieben
Raw Fruited Sour Ale
https://kunitachibrewery.com/kuniburu-beer/time-thief/

「ALE & BOOKS」は、読書週間に合わせて、「ビールと読書」をテーマに醸されたビールと本のペアリングを楽しむ企画です。2021年に奈良醸造によりスタートしました。
https://narabrewing.com/ale-books


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