ALE & BOOKS KUNITACHI #4

今回は大好きな斯波さんの作ったビール【時間泥棒】に合わせミヒャエル・エンデ著[モモ]について書かせていただくことになりました。

小学生の頃に背伸びをしてこの作品を手に取った記憶はあるものの、その後読み切ったかは定かではありません。今回はこの貴重な機会で、子供の頃の止まった時を進める気持ちと懐かしむ気持ちで本を開きました。

『みんな特別な用もなくモモに会いにくる』という文で物語は始まる。モモに会いに来て話を聞いてもらう、そんな人々が集まる公園のような広場から物語は広がっていく。冒頭から読者がモモのキャラクターに引き込まれていくのは、初めてのカフェなどでお気に入りのビールを見つけたような安心感と似ている。都内にも多く存在するであろう、つい人々が寄ってしまうカフェ、ビール屋さんと似たような描写には、ビール、カフェ文化好きにはたまらない切り口になっている。

その後もモモと個性的なキャラクターと共に、子供心全開のファンタジー的要素が盛り込まれ話は進んでいく。その中のキャラクターとモモが仲良く月を見つめながら「人生の終わり、最後はない」と語り合う場面も。「最後はない」という思わせる描き方で、逆説的に「最後はある」ということ、時間は有限であるという事実を示す。この物語の着地までの様々な旨味を滲み出していて、一口だけでは味わいきれないビールにそっくりだ。

子供の頃に感じていた無限の時間と、いつのまにか無限と感じていた時間を盲目的に失っていく大人たち。自分の中で定めた有限な時間、心のタイマーをリセットさせてくれるこの作品には、一口では味わいきれない【時間泥棒】がピッタリ。モモの世界を満喫した後、自分の口に中に広がる世界の中に発見があるのかもしれない。

ふとグラスを傾けるとモモを感じ、仄かに赤く染まったモモの表面のような色彩を思わせる。ミヒャエル・エンデのモモの世界とモモの香り、どちらも満喫しながらゆったりとした夜を過ごすのはいかがでしょうか。

by 小林 なお / KOBAYASHI NAO
14歳から音楽家である父、キヨシ小林のバンドメンバーとなる。その後パリへ渡りマヌーシュ・ジャズのギタリスト、ブルー・フェレに師事。日本では数少ないマヌーシュ・ジャズギタリストとして様々なシーンにて活動。音楽活動の中で出会ったヨーロッパのカフェ文化、ビールに触れ魅了され、クラフトビールを日常に広げるためKUNITACHI BREWERYにて活動中。
◆企画・営業 KUNITACHI BREWERY / くにぶる
◆ブランディングマネージャー Beer Restaurant KASUGAI / 鎹

🍺時間泥棒 / Zeit-Dieben
Raw Fruited Sour Ale
https://kunitachibrewery.com/kuniburu-beer/time-thief/

「ALE & BOOKS」は、読書週間に合わせて、「ビールと読書」をテーマに醸されたビールと本のペアリングを楽しむ企画です。2021年に奈良醸造によりスタートしました。
https://narabrewing.com/ale-books


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