クラフトビールのある日常 take1
平日は職場のある国分寺駅から、国立駅で途中下車。休日は、夫婦ふたりのお出かけに。国立駅前の「SEKIYA TAP STAND」に立ち寄って、くにぶるの新作ビールなどをテイクアウトしてくださっているまこさん。
この日、グラウラーに「谷保の女神はしおらしい 梅ver.」を汲んでいたまこさんに、どこへ向かわれるのかを尋ねたところ、「これから南大沢の自宅に戻るんです」とのこと。銘柄・バッチにより引き立つクラフトビールの個性、味わい、香りに合わせて料理を作るのがご趣味なのだそう。すると「ご一緒にいかがですか?」とお声がけいただき、なんと、くにぶる取材班もそこにお呼ばれすることになりました!
「谷保の女神はしおらしい 梅ver.」は、梅の酸味と塩気、ローズマリーの香りが引き立つ上品な梅サワーのようなビールです。
そこにペアリングするメニューはこちら。
サーモンとホタテのポン酢ジュレがけ
ローズマリーチキンロースト
アジの梅しそ巻き揚げ
キウイのカプレーゼ
どれもGose styleのビールが持つ塩気と、梅のさわやかな酸味によく合うものばかり。まばゆいばかりのテーブルに取材班は驚きますが、一つひとつは実は簡単に作れるメニューばかりなのだとか。
以前はこのテーブルに並ぶものは世界中のクラフト缶ビールでしたが、コロナ禍をきっかけにグラウラーも並ぶように。夫婦ともにリモートワークが増えたことで、「グラウラーに汲んだ新鮮な生ビールを飲む」という新しいライフスタイルが加わりました。
タップスタンドに複数のグラウラーを持って行き、違う銘柄のビールをまとめ買いしても、冷蔵庫に保管すれば3日は持つので、毎日違う生ビールとのペアリングを楽しむことができるのだとか。
まこさんはもともとビールが苦手でしたが、十数年前にベルギービールと出会い、「これなら私も飲める!」と感動します。さらに、一つひとつの銘柄には深い歴史やストーリーがあることを知り、まこさんはビールの味だけでなく、その世界観に夢中になっていきました。
同時期に日本でもクラフトビールが流行りはじめ、一つのビールに込められたブルワーたちの熱い思いに胸を打たれ、発見し、想像し……応援したい、もっと知りたいという好奇心は、ビールの泡のようにふくらんでいきました。
「くにぶるのビールは、まるでアートのよう!」とまこさん。文学や音楽、そして哲学のようでもあり、醸造長の斯波克幸の世界観には、美学を感じるそう。
ビールの作り手が表現者なら、味わい、想像し、飲むシーンを表現する“飲み手も自由な表現者”だなあと、取材班は感じたのでした。
[Pairing Recipe]キウイのカプレーゼ
食べやすい大きさに切ったキウイと、「明治北海道十勝生モッツァレラ」を交互に並べて、塩、こしょう、オリーブオイルをお好みでかけるだけ!
*キウイをイチゴやモモ、マンゴーに替えても美味しいので、季節のフルーツで。生ハムを添えても美味しい。
取材協力/ まこさんご夫妻