Follow Craftbeer!『松本ブルワリー』①

クラフトビールって、どんなシーンや場所で好まれ、広がっているんだろう。「Follow Craftbeer!」は「ビールを介して広がる縁」というテーマで、KUNITACHI BREWERYのセールスマネージャー&ディレクターの小林なおと、くにぶると縁のある人々の言葉を対談形式でお届けします。

今回は、長野県の松本を代表するクラフトビールブルワリー『松本ブルワリー』を訪ねました!

小林なお(くにぶる) 昨年に続き、松本ブルワリーさんとは今年もコラボビール「13:45 / Ordinary Bitter」「9:23 / Kölsch Style」の合同仕込みを行わせていただきました。先週は国立まで「13:45」の仕込みに来てくださり、ありがとうございます!

本郷綾子(松本ブルワリー広報担当) こちらこそ、今日は松本ブルワリーでの「9:23」の仕込みにお越しいただきありがとうございます!

小林 さっそくなんですが、松本ブルワリーさんでは自社ビールの75%が地元の人や地元飲食店で消費されていると聞きました。全国的にも知名度があるのに、この割合はすごいですよね。
「国立」を冠するKUNITACHI BREWERYとしても、「松本」を冠する松本ブルワリーさんの取り組みには共感する部分がたくさんあります。個人的にも、クラフトビールがローカルで愛されることの大切さを日々感じていて、松ブルさんとこうして関わることもできたので、これまでどんな取り組みをされていたのか伺えるのが楽しみです。

本郷 ありがとうございます。私が全てお話しできるかわかりませんが……松本ブルワリーは3人の創業者によって立ち上げられました。松本に世界中から著名な演奏家や指揮者が集まる「サイトウ・キネン・オーケストラ」というイベントで、地元のお酒を振る舞うコーナーがあり、そこでボランティアの取りまとめをしていた福澤(現・常務)が、カクテルを提供するために松本でバーを経営する林(現・代表)に声を掛けて二人が出会います。その後、亀原(現・専務)も加わり、「松本城でビールのイベントを作ろう!」と3人で「ビアフェス信州」を立ち上げます。

その頃、松本には地元で醸造している日本酒はあったけど、ビールはまだなくて、「松本のビールはないの?」と訊かれることもしばしば……。そこで、「ビアフェス信州」実行委員をしていた現在の経営陣3名が、「じゃあ、自分たちが松本のビールを作ればいい。ぜひ作りたい」と立ち上がったそうです。

松本でバーを経営するバーテンダーでもある林と、長野県を中心にたこ焼き屋をフランチャイズ展開する亀原、地元で100年近く続く酒屋の3代目である福澤。そんな3名が、それぞれの角度から知見と松本愛を持ち寄って、松本のビールを作り始めたのが始まりでした。

勝山拓海(松本ブルワリー醸造長) それが2016年のことで、最初は醸造所がなかったので、他の醸造所の設備をお借りして仕込みをさせてもらうところからスタートしました。2017年に自分が醸造士として入社したんですが、設備をお借りしていた伊勢角屋麦酒さんに毎月行ってビールを仕込み、先月仕込んだ分を松本に持ち帰る、ということを続けていました。

本郷 そうやって作ったビールは『松本ブルワリー タップルーム中町店』のみで提供していましたが、量が少ないのですぐに品切れになり、自分たちのお店なのに自分たちのビールはなくて、ほとんどゲストビールをつないでいるという状況が続いていました。

それでも、松本の人たちは応援してくださっていました。タップルームに飲みにきてくれて、「頑張ってね」と言ってくれて。そんな風にみなさんから応援いただく中でのスタートでした。

(Follow Craftbeer!『松本ブルワリー』②に続く)

🍺📖 13:45 / Ordinary Bitter

甘くて爽やか、松本から国立まで旅のビール。
https://kunitachibrewery.com/kuniburu-beer/1345/


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