国分寺の赤米は、あめに恋して
いつも食べているお米の祖先である、“古代米”を知っていますか?
東京都国分寺市の恋ヶ窪(こいがくぼ)で発見された「武蔵国分寺種赤米」もその一つ。
その赤米を、現在は国分寺市・青梅市の田畑で栽培し、次世代へとつなぐ取り組み「国分寺赤米プロジェクト」とのコラボレーションにより生まれたビールが、「あめにうたえば」です。
先日、赤米プロジェクトの「作り手」のみなさんと一緒に、醸造長の斯波も田植えのお手伝いをさせてもらいました。
「武蔵国分寺種赤米」は、元々水田ではなく「陸稲(おかぼ)」として畑で(陸で)育てられていました。
自然農(不耕起栽培)という手法で田植えをおこなうため、水を張った水田に長靴でじゃぶじゃぶ入っていってどろどろの中で……という田植えのイメージとは違い、耕していない田んぼでの作業です。ノコギリ鎌で雑草を刈って土を掘り、等間隔に稲を植えていきます。
この日伺った畑のあるエリアは、川と小さな林に挟まれており、その中心には弁財天が鎮座され、まるでこのエリアを守っているかのようにたたずんでいました。
すると、「あめにうたえば」のイメージイラストのように雨が降りはじめ……。植え付けられたばかりの稲穂には、まさに恵みの雨。
古代から受け継ぐ赤米と、昔から変わらない土とのふれあい。あたり前のような小さな奇跡を感じる赤米のビールを、ぜひご賞味いただけたら嬉しいです。
この日植えた赤米は、秋に収穫して、また新しいビールをつくらせていただく予定です。
「あめにうたえば」は、今後も多摩地域のお米を中心に、引き続きお米を使うことを特徴としたセゾンビールとして作り続けていきます。楽しみにしていてください!
(醸造長 斯波克幸)
special thanks/ 影山知明さん、坂本浩史朗さん、合地茜さん、保高雅人さん
国分寺赤米プロジェクト
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