Raw Ale #1

世界に100種類以上存在しているビアスタイル、国や地域の文化とともに育まれるビール、ブルワリーごとに流れるストーリー、作り手によって変わる味わい。
人々、料理、音楽とともにグラスを交わし合う情景。余韻のように続いていく思い出。
ビールの面白さは広がっていると感じます。
でも、今回お伝えしたいことは、もっと根源的な話になるかもしれません。

くにぶるでは、ビールは「BOIL BEER」か「NON BOIL BEER」の2つに分かれると考えています。
「BOIL BEER」とは麦汁を煮沸して作られるビールのことで、「NON BOIL BEER」は煮沸をしないビールのこと。
「NON BOIL BEER」は、英語で「生」や「未加工」という意味のRaw(ロウ)を冠したRaw Ale(ロウエール)というスタイル名で呼ばれます。

ビールに詳しい人なら、「BOILは常識。NON BOIL BEERなんて存在するの?」「そんなの聞いたこともない」と思われるかもしれません。ビール醸造の教科書にさえ、「麦汁を煮沸する」工程は欠かさず書かれているからです。一方で、RAW ALEは世界中を見ても数人の第一人者が研究・実践を積み重ねながらネットや書籍を通じて発信をしていますが、まだまだ一般での認知は行き届いていないと思います。

RAW ALEは、北欧・バルト三国のいくつかの土地で、現在も伝統的なファームビールとして受け継がれていることがわかっています。多くがその土地の中で消費され、パッケージされて世に出回ることはありません。

人の歴史の中では、時代遅れになり、なくなってしまった文化や製法は数多くありますが、Raw Aleはその歴史を紐解いてみると決して廃れたビールではないのです。むしろ「Raw Aleでなければ醸し出せない味わい」があるからこそ、その土地の人々に深く愛され、守り継がれてきたことがわかります。

「BOIL BEER」は、果たして絶対の常識なのか? くにぶるはこの東京・国立の地で、伝統を見つめ直しながら、今の時代だからこそできる新しいことへ挑戦していきたいと思っています。
(醸造長 斯波克幸)


ビールテイスティング オンラインセミナー
「ビアソムリエクラブ(BSC)」に斯波克幸がゲスト登壇!

ブルワーとディプロムビアソムリエによるビアテイスティング オンラインセミナー。
今回のテーマは「Raw Ale」。主催はくにぶるに原材料を卸してくれている株式会社BETのSebastian氏です!(Sebastian氏はミュンヘンのDOEMENS(ドゥーメンス)醸造学校でディプロムビアソムリエを卒業)

[日時]
12月4日土曜日 15:00から約90分

[出品する「Raw Ale」ビール]
■満ち欠ける世界 / Weizen
■INDIVIDUAL ORCHESTRA #1 take3 / Session Hazy IPA
■INDIVIDUAL ORCHESTRA #5 take1 / Kornøl 

[申し込み方法]
11月30日までに下記からビールセットを購入してください。
https://kunitachibrewery.shop/items/6191b7ceac36616b6eccb235
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[ビアソムリエクラブ(BSC)]
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